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Tunisian Hotel

2020/03/31
Mar.30.2020 写真四つ切:240mm*290mm Basephoto1995 by Roki

Tunisian Hotel チュニジアのホテルです。ロキと一緒に泊まってました。1995年の写真から。
白い部分はペンキです。地が黒い紙で、だーっと塗れる。なんかもう白い紙にすればいいのにって思うけど、、、それでは発想ができなくなっている。
白ペンキ lily whiteと、アクリル絵の具 Sonoma Wineという色が気に入ってるので、その対象を狙いました。間仕切りやタイル、置物の壺などが日本とちがうなーとほぼそのまま、植物は作です。何より白が地中海っぽい。

- 描き方は、黒い紙にBの多い鉛筆で下書き、線をマスキング液で描いて、その中に色を入れていく。
後から線を取り除くのは、京友禅の方法に似ている。
- ペンキは基本二度塗りしないとちゃんと発色しないのだけど、それはペンキ的使用の場合で、絵の具としては微妙にベースの色が透けるので、ニュアンスある色になってくれます。
- 陰の色は水彩絵の具、リリーホワイトが案外がさがさしたペンキ(室内用マット)なので、目の間に入ると拭いても取れない。染み込む感じなのは発見でした。自宅の棚などこのペンキで塗っているけど、汚れが付きやすいとも言えます。古びていい感じになるペンキ。
- 正面左の白壁に掛かっているのは、消火器。実際本当なのだけど、塗り残すはずの上部に白がかかってしまって、後から塗った赤の色味が違っています。ベースが白だと赤くなるけど、黒紙のままだと彩度が落ちる。そんなこともあって、場所によっては先に白を塗っているところもあり。その辺が「染色と似ている」と思うところです。

これを描く前に、染色のYou Tubeを沢山見て、色々参考になったんだけど、友禅てやりすぎと思いました。最終的に古典柄の振袖になるんだけど、下絵、染め、箔押し、刺繍と、これでもかって上に載せてくる。なんかなー、それはどうかなー、完成した技術なんだろうけど、
「その絵は面白くない」
という感想。「その絵は楽しい」なら、無理くり技術者を作らなくても残る技術なのでは、と思いました。若い子がプリントの着物に惹かれる訳、分かりますね。

UP 2020/03/31

From → 2011

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