コンテンツへスキップ

about


1997年から切絵をはじめました。98年には最初のホームページを作りました。
時代の流れは急激で、流れに巻き込まれたり、置いてきぼりにされたりしつつ、
途中からWordpressを使って、今までのデータはなんとか失わずにきています。
アップロードの簡便さ、昔日の思い。

2000年から切絵教室を開きました。近所の子供たちがお絵かきしに来たり。
大人の人はなぜか近所の方ではなくて、近都県の方々が。ネットでみつけて来て下さったり、個展からのお付き合いなど。
その切絵教室も2018年に終了しました。その頃はすっかりクレヨン画に転向してしまってたのです。切絵が元にある為か黒い紙に描いています。しっかり塗らないと暗ーい絵になってしまいます。でも切絵よりずっと早く描けます。
絵を勉強したり、クロッキーを描きに行ったり、スケッチの会に入ったり、先生になってもみたり。色々なことをしながら自分の絵を描いています。

 roki 路鬼について

路鬼というのは猫の名前。1994年にチュニジアを旅している時に拾ってしまった黒猫です。まだへその緒がついてた子猫。
一緒にスペインに住み、日本に住み、アメリカに住み、そしてあちこ ち旅した猫でした。

その路鬼は5歳の誕生日直前の99年4月1日、心臓の病気で死んでしまいました。
それからずっと、取り残された私は何も出来ずにこのサイトも放り出していました。

路鬼が死んでしばらくして、私は路鬼を思い出すことが出来ないことに気がつきました。
映像が蘇らない。写真を見ても「これは誰?」という感じ。
余りにも辛いことがあると、心は記憶を封じてしまうらしい。
「人は二度死ぬ」と聞いたことがあります。一度目は肉体の死で、二度目は忘れ去られてしまうこと、記憶の死。
人ではないけれど、一度で二度死んでしまった 路鬼。
でも、忘れる訳がない。心のどこかには絶対記憶が眠っている。いつか思い出したいと、願う日々…。

7年くらい経ったある日、車を運転しているとふとロキの気配を感じました。
私の記憶のどこかに、凝り固まっていた思いがほぐれて出てきた、そんな感じ。
嬉しくて泣いてしまいました。
その感覚はそれきりでしたが、一瞬でも出会えたような気がしています。
随分年月が経っているので、覚えている事はとても少なくなっているはず。でも記憶はここにあると。

路鬼の名前を使うようになったのは、切絵を始めてまもなくの頃。まだ路鬼が生きていた頃です。
サイトの文中では、路鬼は私のこと、ロキは猫のことと、使い分けています。

2009年5月、改名して “路鬼” を本名にしました。なんか、やったーって感じです。

2013年1月、ロキの生まれ代わりと思ってたロロが死にました。13歳。
ロキの時は悲しすぎて記憶がなくなってしまったけど、ロロのことは沢山覚えています。まだ一緒にいるような気さえします。また生まれ変わって帰ってくると、ロロは最後にそう言ってました。それを待ってます。

2014年11月の最後の日。
じょあんが来ました。動物病院で保護された黒いメスの子猫。
なんか、違う。かなりブス猫。あの賢いロロではない。
臆病者で外には出たくない、茶色の目の元気な子猫。
でも、ロロにそっくりの鼻筋。大きな耳。まだ子猫だからな。
お前は、ロロかい?そのまた向こうのロキかい?

2016年、ロロの相方だった黒猫リリ(お姉さん)も死んでしまって、残った黒猫はじょあんだけになりました。
じょあんはロロのようでもあり、リリのようでもあり、ロキのようでもあり。
私の方が年取ってしまって、後は私が猫の天国に行くだけだー
と思ってます。

2020年、最後のHPの改変、これって終活ってやつですね。